皆様、お元気ですか
マンションブロック静岡営業所の小玉です
以前『日本最古の鉄筋コンクリート住宅』にて長崎の軍艦島を取り上げましたが、今回は同じく“最古”シリーズで行きたいと思います
タイトルに書きましたが、日本最古の現役公営団地がなんと静岡市に存在しています
昨年末の静岡県内民放テレビ局のネット記事で知ったのですが、静岡市葵区駒形通の『静岡市営住宅 羽衣団地』の見学ツアーを静岡市まちづくり公社が主催しています。
私も5月6日に開催された見学ツアーに参加して来ました。応募者160人から選ばれた5人のうちの1人(倍率32倍)でした
https://s-jutaku.com/archives/news/2622/
その時撮影した写真を掲載しています。
(写真のベランダ部分は平成2年に取付工事したもので、それ以前は屋上で洗濯物を干していたそうです。)
(屋上写真です。洗濯物を干しつつ、住民同士の交流の場になっていたようです。)
(好きな人にはたまらない“昭和レトロ”な居室)
(壁と天井の取り合い部が“斜め”になっていますが、施工時に手押し車を使ってコンクリートを流しこみやすくするため流し込み部分の型枠を斜めにしたためです)
(台所。左側の小窓から居室へ配膳が可能です)
(地下1階の浴室。8世帯で1つの浴室を使用したそうで、各世帯1日おきに利用したようです。湯船に入ってしまうと汚れが残ってしまうため、
実際は風呂釜で沸かしたお湯をシャワー代わりに体にかけて使っていたようです。ルールとして1日おきの利用であった為、近隣の銭湯を使うことも多かったようです)
この羽衣団地は昭和24年竣工ということで現在築76年です
鉄筋コンクリート造の法定耐用年数47年を軽く超えて、現在も現役で利用されています。
竹中工務店施工ということで当時最先端の施工技術を駆使して施工されています。
(館名板。羽衣団地のものは存在しないものの、翌年竣工の駒形アパートのもの)
評判が高く、首都圏の建設資材としても使われていた良質な安倍川産の砂利を使用したコンクリートにより、鉄筋の錆も見られないようです。
(羽衣団地の躯体部分コア抜きした断面写真)
国交省の『中古住宅流通促進・活用に関する研究会報告書』によると鉄筋コンクリート造の物理的耐用年数は117年と言われており、この静岡市営羽衣団地は現在76年
この羽衣団地は鉄筋コンクリート造の中でも、耐震性が強い『壁式鉄筋コンクリート造』ですが
須山建設施工のリワードマンションの多くも『壁式鉄筋コンクリート造』です
リワードマンションもメンテナンス次第で、羽衣団地のような“ご長寿マンション”を目指せます!