みんなで大家さんとは?
「みんなで大家さん」は、不動産を小口化して投資家に販売する不動産投資商品です。少額から参加できる点を強調し、賃料収入や売却益を分配する仕組みをうたっていました。不動産特定共同事業法に基づくスキームで運営されていましたが、後に大きな問題が発覚しました。
何が問題だったのか?
- 元本保証を示唆する広告
「安全」「元本保証」など、誤解を招く表現で投資家を勧誘。 - 資金流用や運営の不透明性
集めた資金が当初の目的と異なる用途に使われた疑い。 - 換金性の低さ
投資家が途中解約できず、資金が長期間拘束されるケースが多発。 - 行政処分・破綻リスク
金融庁や都道府県から業務停止命令を受け、資金回収が困難に。
そこから得られる教訓
- 「高利回り」「安全」には要注意
不動産投資でもリスクは必ず存在し、元本保証は原則禁止。 - 事業者の信頼性を確認する
登録状況、財務内容、過去の行政処分歴を必ずチェック。 - 換金性・出口戦略を理解する
長期拘束型の商品は、ライフプランに合っているか慎重に判断。 - 分散投資の重要性
一つの商品に資金を集中させず、複数の資産に分散する。
まとめ
「みんなで大家さん」問題は、不動産投資に潜むリスクを改めて示しました。投資を検討する際は、事業者の信頼性・商品内容・換金性をしっかり確認し、安易な「安全」「高利回り」に惑わされないことが重要です。
マンションブロック・小玉